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院長 | 松岡 良一 |
日曜日に腱引きの合宿の時に、指の使い方を教わった。
腱引きの仲間が、『先生の指の腱、出ないんですよね。』と言った。
すると、先生が、『それは、指で、腱を押しつぶしているから、分からないんだ。』と仰った。
先生に、実際にやって頂いた。
先生の母指の先の方で、人差し指を弾いてもらうと、腱が動くのが、分かった。
今まで、よく指を、もう少し立てて言われることが、あったが、それが、腱を上から押している時だった。(パワーで、強引に動かしていた。)
以前から、頭では、分かっていたことが、今回は、よく、実感できた。
結果的に出来るのと(腱が動く)、それを意図して(腱を感じながら)、行う(動かす)、のでは、違う。
あれ、今回、うまくいかないなというのと、この腱が動かないのでダメだなというのと、この腱の下の腱が影響してダメだなという、
いろんなレベルが、ある。
師匠に聞いたことがある。
師匠の場合は、人体の解剖を3Dでイメージしながら、それを指先で捉えながら、施術を行う。
師匠の施術中の指先で捉えようとしている時、凄い緊張感がある。
師匠に聞いたことがある。
『先生の指先で感じようとしている時は、神経を研ぎ澄まして、緊張しているように見えるんですけど、緊張していると、
それが、相手に伝わってしまうので、逆に緩めて、相手を感じようとしているんですね?』と言ったら、
師匠は、『松岡君、それも、あるんだけど、緊張させて、自分の電位で、どこが、悪いか見つけるのも、あるんだよ。』と仰られた。
イメージ的には、機械が、故障して、電気を流した時、どこで、断線しているか、見つけるかんじだろうと思った。
昔、分院長になったばかりの時に、患者さんが、近くの整骨院で、骨盤が、曲がっていると言われて来院された。
その時は、整形外科の勤務を3年終えたばかりだったので、適当な事言って、そんなのレントゲン見ないと分からないじゃないかと思っていた。
どうしても、人は、自分の分かる範囲で判断してしまうので、知識、経験に囚われてしまう。(今は、実践主義、治れば、何でもいい!)
今回思ったのは、Aという治療法がダメなら、B、BがダメならC,Cがダメなら、D,DがダメならEというより、
一つの治療法だけなら、その方法を相手に合わせて、微調整して、ぴったり合わせるのが、大事かな。
今、知識は、インターネットで、簡単に手に入る。
それが、そのまま使えたら、わざわざ行動する必要がないと思う。
治療の技術を教わる。
それで、うまくいく場合もある。
うまくいかない時は、それを現場に合わせて、微調整できるかが大事だと思う。(治療の場合は、患者によって様々な身体、心、状況がある。)
もうひとつ、思ったのは、いろんな知識、経験を、左脳に入れ、治療を行う時は、右脳を使い、感じとりながら、行うのが、いいんじゃないか。
感覚とは、関係ないが、昔から、一生懸命やる事が、好きだが、合宿の時、型で木刀で打ち合っていた時に、気持ち的には、真剣のつもりで、
真剣にやっていた、すると、気持ちが、生きているって実感が、出来て凄く気分が良かった。
一生懸命は、モチベーションが、高い時は、いいと思う。
モチベーションが、落ちた時は、疲れると思う。
だから、一生懸命のもう一つ上の真剣という意識で生活出来たら、毎日が、もっと、充実すると思う。
戦国時代でない、この、のんびりした日本で、生と死から、離れたとこで、暮らしている状況で、いかに真剣にいきるか?
豆大福を食べながら、葛藤中である。(いつも、山登りの先輩方には、ボロボロの姿で、ご迷惑かけています。)