所在地 | 〒272-0133 千葉県 市川市 行徳駅前2-22-2高橋ビル1F |
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電話番号 | 047-300-3820 |
FAX | 047-300-3821 |
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院長 | 松岡 良一 |
毎月、一回、日曜日に埼玉で、筋整流法(古式腱引き)の伝承会に、参加している。
この筋整流法は、柳生心眼流の中の筋絡の流れに、小口先生の頭脳が、プラスされて、出来きあがったものである。
詳しくは、今月の月刊秘伝を、読んで見て下さい。
この筋整流法で、驚いたのは、ぎっくり腰の治療の時であった。
昔から、あ!痛た!た!と患者さんが、来られて、あ!痛た!た!と帰って行く。
冷やしたり、電気をかけたり、軽くもんだり、テーピングをしたり、コルセットをしたり、その分だけ少し軽くなるが、患部は、あまり良くなってない。
これが、いつも、患者さんに、申し訳ないと思っていた。
私の場合は、今まで、普通のぎっくり腰の治りかたは、強い痛みが、7日から、10日で落ち着き、朝だけ、痛いのが、無くなり、
何をしても大丈夫というのが、通常1ヶ月ぐらいだった。
ぎっくり腰で、なかなか治らないと言って来る人や、酷くして、来る人は、だいたい、お風呂か、押しているか、動かしているか、
どれかをやっていた。
筋肉の繊維を痛めているので、冷却と、安静が大事と思っていて、その修復に、時間が、かかると思っていた。
それが、筋整流法では、腰には、4つの筋(腱)が、あって、これが、ズレルのが、ぎっくり腰の原因と言っている。
解剖学的には、ない筋(腱)をあるという所を触ってみると、指先には、確かに筋(腱)が感じられる。(初めての時は、分らなかった。)
その筋(腱)が、外側にいっているので、内側に引いて、本来ある場所に、筋(腱)にやると、よくなる。
私の場合、今の実力だと、10を5にすることは、出来る。(うまくいくと、4回で治ったりする。)
患者さんが、腰を曲げて来ても、だいたい普通に歩いて帰れるようには、なっていると思う。
では、半分痛みのある状態で、お風呂に入っていいのだろうか?
筋整流法では、家に帰って、よーく温まってくださいと言う。
ただ、今まで、さんざん、お風呂が、ダメと言ってきた人が、お風呂がいいですよというのは、怖い。(1分ならいいですよと言っていた。)
まったく、痛みが、なければ、お風呂で、温まってくださいと言えるけど。
そんな時、以前来たことがある頑丈そうな患者さんが、ぎっくり腰で、来院した。
筋整流法の治療をすると、身体を曲げていたのが、楽になり、半分ぐらいになった。
先生、だいぶ楽になりましたというので、〇〇さん、普通は、お風呂ダメだけど、この治療法では、お風呂に入ると楽になるというんで、
お風呂入って、痛くなったら、ごめんねと言いました。
次の日、患者さんが、また、楽になりましたと言ってくれたので、お風呂は、いいんだなと思いました。
そこで、一つ疑問が、湧きました。
ぎっくり腰で、一般的には、冷やせ、
筋整流法では、温めろ
まったく、逆です。
今までの経験で、お風呂に入ったら、悪化するか、治りが遅かったりしました。
これは、どういうことか、考えてみました。
今まで、悪化したり、治りが、遅かったのは、筋(腱)が、ズレタ、捻れた、状態で、膨らむので、神経に当たって痛くなっていた。
筋整流法では、それを、正常な位置の方に引くので、痛みが出ないのかと思いました。
今まで、何十年と接骨業界で、やってきて、筋(腱)が、ズレル、捻れる、知りませんでした。
今は、知らなかった、筋(腱)が、ズレル、捻れるという概念が、入ったので、改善率が、あがりました。
世の中には、知らない事が、たくさんあると思います。
それを知っても、理解出来ないから、受け入れられない人が、いると思います。
私の場合、判断基準は、治るか?治らないか?だけなので、理由は、いりません。
筋整流法の場合は、解剖学の知識を、頭に入れて、指先の感覚を鍛え、解剖学の知識を基に、皮膚の下をイメージできる人には、
いいと思います。(難しいですけど。)
指先の鍛錬は、電話帳の紙の下に、髪の毛を入れて、何枚目に入っているかを当てて、それを、どんどん、増やして、分るようになると
いいと言われています。
筋整流法の先輩達は、筋反射というもので、原因を、特定したりしています。(今は、まだ、感覚が、つかめていません。)
筋整流法に、出会えてよかったのは、その治療に対する意識の高さだと思います。
整骨院では、患者さんに、先生!凄いですね!と言われ、ちょっと、天狗になりそうですが、
伝承会に行くと、いつも、緊張します。
このバランスが、いいのかなと思っています。
物質的な治療を求める方には、お勧めだと思います。