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院長 | 松岡 良一 |
昨日、母親が、介護福祉士の試験に合格した。
三回目の挑戦での合格である。
よく、実家に帰ると、試験の勉強をしていた。
ずーっと、ヘルパーさんの仕事をしていて、とらなきゃいけないという話を聞いていた。
勉強も、勉強のやり方が出来ている人は、いいが、あまり勉強をやってきていないと、勉強のやり方が、分からない。
昔、山登りのリーダーと、勉強の話をした時、リーダーは、本一冊何百ページあった時、それを、日数で、割って、
一日分の、その決めたページ数は、絶対やるという話をしていた。
それを、聞いて、頭の良い人は、しっかり、やり方が出来ていて、それを、貫くんだなと思った。(凄いな。)
近所のお世話になっている整形外科の院長先生は、特に、才能は、ないし、(謙遜していると思うが。)
勉強は、努力すれば、した分だけ、成果が出るから、勉強したと話されていた。
私、何か、小学学校の時、通知表を家に持って帰ってくると、いつも、父親から、拳骨をもらっていたので、
ますます劣等生として、しっかり成長していった。(後に、これが、コンプレックスとなり、反動で凄まじく、自発的に勉強するようになった。)
父親は、実家が、農家なので、家に帰ると、家の仕事を手伝わなきゃいけないので、小さい頃から、勉強する暇など、なかったらしい。
それでも、勉強出来たのは、学校の授業を聞いている時に、覚えてしまうという事だった。
その父親から、みると、平々凡々と、暮らしている長男の姿は、九州男児の父親にとって、長男として期待しているだけ、
歯がゆかったのかもしれない。
母親も、昔の私のように、勉強のやり方が、分からないタイプであるから、いろいろ悪戦苦闘していた。
父親が、覚えて、教えてあげれば、勉強もうまくいくし、夫婦円満で、いいんじゃないかと思っていた。
結局、母親は、自力で頑張り、合格した。
多分、父親は、母親が、自分の力で、苦労して、努力して、合格を掴みとる事で、この合格の価値を感じさせ、
自信を持たせたかったのだと思った。(見守る、親心。)
昔、山登りのリーダーと話をした、苦労して、手に入れたものしか、大事にしないというのがある。
例えば、師匠から、凄い技を、教わったとして、それを,編み出すには、師匠は、苦労に苦労を重ね、やっと、出来上がったのを、
それを、思わず、簡単に受け取って、雑に扱ってしまうと、その真価は、発揮しきれないと思う。
だから、自分のものとして、受け取る為には、そこに込められた思いまでも、感じながら、受け取らなければならないと思う。
今回の合格は、母親にとって、大きな自信になると思う。
母ちゃん!おめでとう!
お疲れ様です!
よく、頑張ったと思います。