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院長 | 松岡 良一 |
昔、ある時、例えば、アフリカの人に、日本の情報があれば、凄く生活が便利になるのにという話をしていて、その為には、アフリカの人がその情報を手にいれるにはどうしたらいいか?という質問を、山登りのリーダーにした事があった。この質問の意味は、今、いる所と、別の場所では、文明が進んでいて、今いる所の人が、進んでいる所の情報が手にいれられれば、便利なのになぁ、からの質問であった。それに、対し、リーダーは、その人、その人によって、その場所にいる意味があるので、という感じで答えてくれた。この当時の私の考えは、便利な方法を使うであった。
今は、どう考えるかというと、例えば、アフリカのある部族が狩りをするとする。そこに、ライフルというものを持ち込む。すると、狩りは、楽かもしれない。便利である。一方、ライフルがない部族の人は、木の槍で、狩りをしていたとする。すると、ライフルと違って、狩りは、楽ではないので、槍の尖らせ方を考えたり、木の種類を考えたり、獲物の習性を考えたり、獲物の追い込み方を考えたり、いろいろ工夫すると思う。便利は、楽でいいが、考える力を奪う。元々、便利なものを生み出すのは、不便があって、それを、解決した結果が便利になるのではあるが。ライフルという武器に頼っている人は、槍を使っている人より、身体を使っていないので、身体が弱くなる。便利なものに頼ると、本人のいろんな力が弱くなる。
便利じゃない状況だと、工夫しなければならないので、苦労を知っている。苦労を知っていると、感謝の気持ちが生まれる。
便利が当たり前になっていると、感謝の心が持ちづらい。
私が、ある部族の生き方をしていたら、いろいろ大変かもしれないが、毎日、生きるという事だけを考えて、充実した生活を送っているかもしれない。
一見、便利という事は、よさそうだが、もしかすると、別の喜び、を奪っているかもしれない。
また、違う視点から見ると、便利になった分、本人の興味のある事に時間を使えるという場合もあると思う。
便利というのは、効率を求めている人には、喜ばれる。
ただ、いろんな人を見ていると、仕事が出来るというのは、たくさんの事が時間内に出来るのが、仕事が出来る人と思っている人が多いが、そんないろんな事を処理出来る能力が高いと言われる人が、以外と、本人の求めるものは、そこにはなくて、本人の感じる充実感だったりしている。
便利な世の中になれば、なるほど、簡単に出来ない事は、面倒くさく感じるかもしれない。
便利な世の中になれば、なるほど、苦労はしなくていいかもしれない、でも、苦労というものは、充実感を生んだりする。
苦労したから、大切にする。苦労したから感謝の気持ちが分かる。
物事は、捉え方次第で、どうとでもとれる。
という事は、同じ事を見ているつもりでも、人によって、全く違う見方をしている。
考えるのが、苦手な人は、いろんな意見を聞いて、その中から、自分に合うのを、選択するのが、簡単かもしれない。
行動するのが、苦手な人は、いろんな人の行動を見ていて、その中で、やれそうなものを、選択するのが、簡単かもしれない。
どう生きようが、その人の人生、であるならば、好きに生きたらいいと思う!