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院長 | 松岡 良一 |
週末に、柳生心眼流の骨絡の二回目に参加した。
今回、思ったのは、二つ。
①徒弟制度の意味。
②殺法、活法の関係。
①徒弟制度に対してのイメージは、厳しい師匠がいて、決して教えてくれず、目で盗んで、覚える、間違えると、殴られるという感じを持っていた。
整骨学校の時は、二人の先生にそれぞれ、師事している生徒がいて、一人は、マルマルして、もう一人は、細かった。
その時、先生によって、厳しさが違うんだなと思った。
昔、一緒にやっていた先生から聞いた話が正しく徒弟制度だなと思った話がある。
電話がかかってきて、「院長いる?」と聞かれたら、即座にハイ何何先生と言わなければいけない。
そうしないと、鋏の持つ所で、ゴンとやられる。
名前を言わないのに、その声で、直ぐ、何何先生が分からなければいけない。
整骨も、この徒弟制度タイプと、マニュアル式タイプがある。
マニュアル式は、この時は、こうしましょうというのを、重ねていく、そうして、積み重ねた分だけ、いろいろ対応が出来る。
ただ、考える事をしないで、覚えている事だけしていると、習っていない事には、対応出来ない。
徒弟制度の場合は、やられるがあるので、油断が出来ない。常に、集中している。
千葉の別の武術の稽古を見学させて、頂いていた時、これは、真剣にやらなけば、怪我するなと思った。
この時思ったのは、一生懸命では足りない、もうひとつ上の真剣という意識を感じた。
こんな感じで、徒弟制度に対して、いろんなイメージを持っていったが、
今回、島津先生が、仰った、「武術は、三歳から初めて、身体が出来る。」
という話を聞いて、昔の大人は、十五歳(元服)だから、それまでに、武術が出来る、神経が、細胞が、そのようになるのだなと思った。
外から、見ていて、小さい子に、そんな事をするのは、可哀想と思うかもしれないが、これが、後々、この子にとって、厳しい人生を乗り切る宝物になるのであれば、いいのかなと思った。
徒弟制度とは、現代のように、教える、教わるというのではなく、師匠が苦労して、掴んだ宝物を、弟子が覚悟を持って、それを、受け継いでいくものかなと思う。
師匠は、その前の師匠から受け継いだやり方を弟子に伝える、そうして、ブレないように、同じものを、伝えていくのかなと思う。
②殺法と活法というのがある。生かすも殺すもという言葉がある。
柳生心眼流では、殺すも生かすもだそうである。
昔は、仕事の無い時期に、先輩、後輩で、相手の肘を折り、そして、それを元に戻す事をやったそうである。
骨の折れる感覚、骨を元に戻す感覚を、痛みとともに、記憶していたそうだ。
平先生が、壊れる前が、いい感じになると仰った。
肘の関節、肩の関節、それ以上いかない角度がある。
それ以上いくと、関節が壊れる。
その少し手前だと、いいふうに働く。
この意味は、人間、ヤバくなると、持てる力、全て、総動員して、必死に抵抗するからだと思う。
普段、あまり使われていない筋肉も頑張るからかなと思う。
例えば、十人いて、一人怪我したら、残りの九人が協力して、頑張って十人分の働きをする。
それを、十人いて、一人怪我したら、残りの九人の協力が出来ていないと、十人分の働きが悪く、疲弊してしまう。
筋肉も、ひとつの筋肉を痛めたら、他の筋肉が協力すれば、その筋肉の負担を少なくする事が出来ると思う。
そうして、痛めた筋肉が治っていくと思う。
身体も、社会も、協力して、調和をとれば、上手くいく。
ただ、調和に関して、それぞれ、持っている調和の認識が違うので、その部分だけ見ると、調和がとれていないように見える。
しかし、全ての物事は、表と裏の意味を持っているので、大きい意味では、調和が取れている。
武術の人の追究する姿勢は、凄いなと思った。
島津先生、平先生、ありがとうございました。(*´∀`*) 次回よろしくお願い致します!