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電話番号 | 047-300-3820 |
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院長 | 松岡 良一 |
幻冬舎の編集者の箕輪康介さんの「死ぬこと以外かすり傷」という本を読んだ。この本を読もうと思ったのは、深夜のテレビで、副業で月収の30倍という箕輪さんが出ていて、その時の仕事の姿が、お客さんの前で、スマホをいじりながら、うん!うん!とか言って、そこで、それは、こういう感じと言っていた。ああ、この人は、同時にやっているんだなと思った。ただ、一般的には、この態度は、無礼と思われるけど、別に、お客さんは、怒っていなかったので、そんな態度の箕輪さんでも、その箕輪さんのアドバイスが欲しいんだなと思った。相当、忙しくしている感じがしたので、この忙しい人の考えかたは、どんな感じなのか、興味が沸いた。で、本を読んでみた。
箕輪さんは、編集者の仕事は、最強といっていて、
その理由を、3つあげている。
1、才能カクテルが飲み放題
編集者は、一生に一度会えば人生が人生が激変するレベルの変人や天才たちと毎日のようにあって、時にぶつかりながら本を作り、戦友のようになる。読者には申し訳ないが、一冊の本を通して一番成長するのは間違いなく編集者だ。読むより作るほうが、身体に著者のエッセンスが染み込むのだから当たり前かもしれない。そうしてあらゆるジャンルで活躍している人たちの才能をカクテルして飲めるわけだから、こんな贅沢な仕事はない。編集者自身が、本を作ることを通してずば抜けて成長できる。僕は僕が作った本によって、できている。(この考えは、今の私がいるのは、今まで出会った全ての人のおかげと同じ気持ち。素晴らしい。)相手の才能を吸収するつもりで仕事をする意識はどんな職業であっても大切だろう。
2、ストーリーを作れる
編集者の仕事を一言で言うと「ストーリーを作る」ということだ。今の時代、商品の機能や価格は大体に似たり寄ったりだ。これからは、その商品にどんなストーリーを乗っけるかが重要になる。例えば、このTシャツは、どんなデザイナーが、どんな想いを持ってデザインしたのか、そこに込められたメッセージは何か。そういった消費者が心動かさせるストーリーを作ることが、洋服でも家具でも食品でも必要になってくる。実はそれは、編集者の一番得意なことなのだ。これからはあらゆる業界で、ストーリーを作る編集者の能力がいきてくる。僕はお客さんが買いたいと思うようなストーリーを作ることで、アジア旅行で買った、ダダでもいらないような大仏の置物を数万円で即売させることができる。今、僕が本以外の様々なプロダクト( マーケティング用語としては、どのような製品・商品を販売するかの方針を立てることを意味する。)のプロデュース業をやっているのも、この力が求められているからだと思う。
3、人の感情に対する嗅覚を磨ける
「世の中の人が日々、何に涙し、何に悩み、何に歓喜しているのか」が肌感覚で分からなければ、売れる本なんて作れない。最近はビックデータを分析すれば売れる本のネタが分かる、みたいなことを言う人もいるが、そんなことで売れる本は生まれないと僕は思う。マス(一般大衆)にヒットするコンテンツというのは、突き詰めると特定の誰か一人に鮮烈に突き刺さるものだ。30代の営業マン向けのビジネス書みたいに、ザックリとした小手先のマーケティングから作った本は売れない。その営業マンはランチに何を食べるかのか。唐揚げ定食なのか、コンビニ弁当なのか、特定の誰かを自分に憑依させるかのごとく、そこまで徹底的に想像し、その一人の人生が変わるようなものを作る。そういった超個人的に作ったものが、結果的にマスに広がっていく。人が日々何を感じているか、ということへの嗅覚は、ストーリーを作る力と同様、これからあらゆるサービス、プロダクトを作る上で重要になってくる。
そして、
編集者の根本は遊びのように仕事を、仕事のように遊びをやるというこだ。ただ熱狂し、狂う。自分の好きなものに情熱をもってひたすら入れ込む。結局、本をヒットさせるのも、アプリをヒットさせるのも、ラーメン屋で行列作るのも、自分自身の人生を乗っけて熱狂できるかどうかだ。自分が読者として絶対に読みたいと思うものを作る。面白い、面白くないかの基準なんてないんだから、偏愛でいい。自分が「この原稿を世に出せたら編集者を辞めても良いと思えるものを作る。まずはそこが大事。その後に、その熱狂が独りよがりなものにならないように、人の感情を丁寧に想像し、自分以外の人にも伝わるようなストーリーに乗せていくのだ。AIが発達して事務的で機械的で頭脳なだけの仕事がロボットに置き換えられる時代に置いて、予定調和や利害損得を破壊して、己の偏愛のためにいかに狂えるかが、人間の最後の武器になる。だから、‟あまりにも人間的”なこのスタイルは、これからの時代に強い。
と言っている。
そして、箕輪編集室というオンラインサロンをやっている。オンラインサロンとは主にインターネット上でやり取りするコミュニティだ。リアルな場所で会ったりもしながら、様々なプロジェクトを進めていく。会社というのは給料を社員に支払う。そうすると仕事に対するやる気がなくても、家族がいたりローンがあったりして、辞めないで会社にしがみつく。毎月25日に振り込まれる給料をもらうために、我慢してでも会社にいるようになる。給料が変わらないのに仕事だけが増えると、損をしたような気持ちになる。しかし、オンラインサロンはお金の流れが逆だ。メンバーはオーナーである僕にお金を払って働いている。箕輪j編集室は毎月5940円。お金を払って僕が作る本のプロモーションや書店に展開するパネルのデザインをしたりしている。最近では書店(箕輪書店)やゲストハウス(みの邸)を作ったりもしている。お金を払って働くという行為は、通常の労働と逆の構造のため傍から見るとまるで理解できない。だからよく信者ビジネスだとか、宗教だとか、揶揄される。しかし、これからはオンラインサロン的な働き方が主流になっていくと確信している。彼らはオンラインサロンで、「お金」を得るために働いていない。「楽しい」とか「面白い」とかいうやりがいのために働いているのだ。若い世代はどれほど給料が高くてもやりたくない仕事はやりたくないが、楽しい仕事はお金を払ってでもやりたいという価値観を持っている。もはや、遊びと仕事の区別はない。 オンラインサロンはメンバーを雇用しているわけでないから「働き方改革」とは無縁だ。お金を払って好きで働いているから労働時間など関係ない。夜も休みなく、みんな目をキラキラさせながら動き続ける。もしオンラインサロンを辞めたくなったらお金を払わなくなって勝手に辞める。会社のように、辞めたくても給料をもらうためにしがみつく人はいない。だから残っているメンバーは常にモチベーションが高く前向きだ。 がむしゃらに猛烈に夢中になって初めて触れられる世界の真実がある。
と言っている。
箕輪さんは、いろんな人と出会って、その人ことを本気で知ろうと思ったたから、真剣に向き合って、本音が聞けて、そして、その本人も気づいていない魅力も分かったのかなと思う。何で、相手の人が心を開いたのかは、箕輪の中にある情熱というエネルギーの熱量だと思う。その人の生き方が、ストーリーに結び付いたと思う。幻冬舎の社長の見城さんは、圧倒的努力という言葉を言っていたので、そういう人の人生と出会うことで、箕輪さんの人生も影響を受け、より、熱く、豊かになったのかと思う。そして、そのストーリーを世の中の人が日々、何に涙し、何に悩み、何に歓喜しているのかを考えながら、伝えたいと思っている。
みんないろいろ言いたいことがあると思うけど、それを、上手に伝えられる人と、伝えられない人がいる。
オンラインサロンの箕輪編集室の考えは、素晴らしいと思った。
昔、整骨院のグループの全体の統括の立場の時、仕事のモチベーションを考えたことがあった。どうすればいいのか、お金なのか、休みなのか、いろいろ考えたけど、外側からのご褒美でなく、仕事自体に喜びを見出すのが大事思った。仕事というと、お金を貰っているから、働く。お金を貰ってなく働くのは、ボランティア。お金を貰っている以上働らくのが当たり前と思っている。私などは、昔から、一生懸命に働くのは、当たり前と思っていたので、給料分しか働かないという考えかたは、分からなかった。今は、お金で、働いている以上は、そういう考えもありなのかと思えるようになった。ただ、箕輪さんが言っているのは、仕事というのと、お金というのは、一緒じゃないということを言っている。私は、趣味で、山登りをしているが、お金をもらっていない。でも、好きだからやっている。仕事も働くのが、楽しいのが分かると好きになる。仕事はこうしなけれないけません。こういうルールです。うちの会社はこうなっている。殆どの会社が、こういうことがあると思うけど、ルールがあると、従わなければいけない。ルール守りたいないぁ!でなく、守らなければいけないとなる。そうすると、ルールを守らない人はいけないと思ってしまう。そうすると、いつの間にか、相手にもその考えを強いてしまう。ルールが本人縛り、相手を縛ってしまう。ルールが大事なのか、人が大事なのか、分からなくなってしまう。これを、箕輪さんは、作る喜び、人に喜んでもらう喜び、仲間と一緒に協力して作りあげる喜びを感じることで、仕事って楽しいを伝えているんだと思う。人から言われる仕事は嫌でストレス溜まるけど、自らする仕事は、ストレスがない。箕輪さんの好きな言葉に、努力は、夢中に勝てない。がある。努力も続けていると、没頭して、夢中と同じ状態になる。努力している時は、きついけど、もう少し頑張れば、没頭になる。
多くの人が、仕事はこういうものだと思って、ストレスを感じながら、頑張っている。もし、仕事は楽しいに気づいたら、毎日の生活が、輝くかなと思っている。(私なんか、普段、診療時間だけでも、12・5時間だけど、ストレス0ですから。ただ、力不足なので、長時間労働になっているだけですけど。笑)
箕輪さんの本、死ぬこと以外かすり傷、お勧めです!(*^▽^*)