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院長 | 松岡 良一 |
佐藤さんの「お金2.0」という本を買った。よく、電車に乗るとこの本の広告があって、仮想通貨、フィンテック、シェアリングエコノミー、評価経済・・・「新しい経済」を私達はどう生きるか!という言葉を見て、こういうことを意識している人は、お金に対して、どう思っているのかと思った。お金を道具という人もいる。お金の話をすると、嫌な顔をする人もいる。お金を感謝の対価と思っている人もいる。
本の中で、お金は、もともと物々交換の不便さから生まれて最初は、貝殻で、それが、金属、紙になったようです。(今だと電子マネーもある。)価値の保存・尺度・交換の役割があると書かれています。
佐藤さんは、価値には、三つあると言っています。
①有用性としての価値
一言で言えば、「役に立つか?」という観点から考えた価値です。現実世界で使用できる、利用できる、儲かる、といった実世界での「リターン」を前提とした価値です。
②内面的価値
個人の内面的な感情と結びつけるもの
愛情・共感・興奮・好意・信頼など、実生活に約にたつわけでないけれど、その個人の内面にとってポジティブな効果を及ぼす時に、価値があるという表現を使います。
③社会的な価値
慈善活動やNPOのように、個人ではなく社会全体の持続性を高めるような活動も私たちは価値があると表現します。
今のお金は、この中で①の有用性のみを価値として考えている。
本の中で、フェイスブックのザッカバーグさんのハーバード大学のスピーチの言葉が書いてあります。
今日、私は「目的」について話ます。しかし「あなたの人生の目的を見つけなさいといった、よくある卒業式スピーチ」をしたいわけではありません。私たちはミレニアム世代なんだから、そんなことは本能的にやっているはずです。そうじゃなくて、今日私が話したいのは、「自分の人生の目標(意義)を見つけるだけでは不十分だ」ということです。僕らの世代にとっての課題は、「”誰もが”人生の中で目的(意義)を持てる世界を創り出すこと」なのです。(中略)この社会を前に進めること、それが僕ら世代の課題です。新しい仕事を作るだけじゃなくて、新しい「目的」を創り出さなくちゃいけない。
注 ミレニアム世代1980年代以降に生まれた世代、生まれた時から、衣食住が満たされた状態なので、あの服が欲しかったとか、美味しいものが食べたかったという強烈な執着が少なく、お金や出世みたいなものにモチベーションを感じにくいそうです。
お金があっても、ストレスが多い人もいるし、お金が無くてストレスを感じる人もいる。
段々と、社会が、価値に対して、①中心から、②や③になっていく方向だそうです。
最近、いくつかの会社で導入されている仕組みに、社内通貨があります。通貨の設計は、企業によって違いますが、社員が毎月一定の社内通貨を保有していて、それを同僚に感謝のしるしとして付与できるという仕組みにしているところが多いです。
ソシャールキャピタルは、個人が繋がってできている社会が持続的によい方向に発展していくために必要な「社会的なネットワーク」を「資産」と捉える考え方です。既存の経済ではマネーキャピタル(金融資本)を増やすことがうまい人(経営者・投資家)が大きな力を持っていましたが、これからはソシャールキャピタルを増やすのに長けた人も大きな力をもつようになると思います。
グラミン銀行はバングラデシュから貧困をなくしたいと考えたムハンマド・ユヌスが貧困に苦しむ人々に少額を貸し出す金融機関です。慈善事業を持続可能なビジネスとして成立させることで、寄付金や政府に頼らずに数百万人が貧困から脱することに貢献しました。
これら全体の流れを見ると、社会的に価値のある取り組みは利益を出しやすくなってきている一方で、利潤のみを徹底的に追及する事業は短期的な利益を求めすぎて消費者に避けられてしまうか、過剰競争に巻き込まれ長期的には収益を出しにくくなっている気がします。数十年後には、「営利」と「非営利」という区別はなくなっており、活動は全て「価値」という視点から捉えられるようになっているでしょう。
と佐藤さんは、見解をのべています。
この本を読んで、佐藤さんは、お金は、道具と言っております。
私の個人的な感想としましては、お金のパワーで、生活していた人は、パワーが効かない場面も出てくるのかなと、かっいって、大事なのは、お金じゃないという人が上手くいくかというと、あくまでも、こちらだけが、相手の為と一方的に思っても、伝わらなきゃダメで、その為には、人間性を磨く必要があるのかなと思いました。
今は、どういう仕組みを創ればいいか分かりませんが、お互いが優しさを持って相対するそんな社会がいいなと思います。こんなに優しくしやがって!倍返しだ!どっちが優しいか、勝負だ!
って、なると平和だなと思います。
と言いながら、今できることを、日々の生活の中で、一歩、一歩頑張っていきます!