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院長 | 松岡 良一 |
お笑いの又吉さんの火花という本を読んだ。
又吉さんの風貌は、文豪という感じがするので、どんな文章を書くのか、興味があった。
本の内容は、お笑いに生きる主人公と、その先輩の事が書かれている。
主人公は、とにかくいろいろ考えているが、なかなかふっきれず、行動に移せていない感じで、
その逆のタイプの先輩は、不器用な感じで、相手かまわず、自分の思った事を徹底して、行動に移しているがうまくいってない、それが、二人の笑いに関係している。
昔、テレビに出ている落語家の師匠という方が来られた事があった。
これは、ひとつ笑わせてやろうと思った。
結局は、反応なし、という感じだった。
今思えば、人間的に磨かれていない若造の戯言に、話のプロが付き合う事は、ないだろう。
この時、飾らない等身大の私で、接していたら、何かひと事貰えたかもしれない。
芸人の人って、、凄いなと思う。
人によって、笑いのツボが違うし、その時によって、心理状態が違うし、そんな場を把握しなければいけないと思う。
俺の笑いで、笑わしてやろうと、思って、その場のお客さんの笑いのツボが合っていれば、笑うと思う。(共感出来る。)
俺の笑いで、笑わしてやろうと、思って、その場のお客さんの笑いのツボが合っていなければ、場が白けると思う。(共感出来ない。)
笑う時は、力が抜けている。
つまり、緊張していない。
という事は、北風と太陽の話のように、何とか笑わしてやろうと、思って、どんどん頑張って、力が入ると、笑いのツボが合っていない場合は、
お客さんも、ますます力が入って、笑えない状況になってしまう。
ここで、笑わそうと思って、お客さんが笑ってくれれば、いい場が出来ていると思う。
この先輩は、自分のやり方を通そうとして、お客さんを見ていない。
自分の笑いに対する美学がある為に、笑いをとる為に、お客さんに媚をうるのは、違うと思っている。
ここに、心の葛藤がある。
他の業種の職人さんであれば、うちの気に入らなければ、他に行ってくれ!
が、通用するかもしれない。(うちのこだわりが分かる人だけが、お客さんでいい。)
それで、本人が納得なら、そういう生き方もあると思う。
我の強い人と接すると、多くの人は、緊張すると思う。
芸人さんの場合は、お客さんを緊張させたら、笑いは、生まれ無いと思う。(緊張からの、弛緩は有りだと思う。)
私の鉄板ネタは、患者さんの耳元で、「ここだけの話なんですが、実は、この整骨院をつくったのは、◎◎さんの為に作ったんです。
本当は、他の人は来なくてもいいです。だけど、それでは、食べていけないので、しかたなくやっているんです。」と小声で話します。
すると、患者さんは、先生、冗談言ってといいますが、喜んでくれます。(15年以上前から、言ってると思います。)
これを、分析すると、患者さんの為に一生懸命やって、満足してもらった状態で、私自身が、患者さんの施術をする時は、その患者さんの事しか
考えていなくて、言葉が本心から出ているので、それが、伝わっているのだと思います。
肩こりが、ひどくなると、痛くなったり、更にひどくなると、鈍麻っていって、感覚が鈍くなります。(他に、頭痛、吐き気、痺れ、寝違い等もあります。)
頑張っている人程、身体も、心も固まっていて、また、それが、普通になって気づいていません。
昔は、こういう患者さんは、強い力で、ほぐしていました。
患者さん自身も、感覚が鈍くなってきているので、強い刺激を求め、更に、強い刺激となってしまいました。
そんな事をしていると、どんどん強い刺激で、どんどん筋肉を硬くしてしまいました。
あっ、これは、ダメだな、筋繊維を痛めているなと思い、そのやり方は、しないようになりました。
そんな身体と心の固まっている人に対する、笑いは、外側からの刺激というより、内側から、自分自身で、握っている拳を、開くような内側から
の刺激で心に届く、笑いなのかなと思います。(あくまでイメージですが。)
手ごわそうな人は、意欲がなく、いろんなものに無関心のタイプかなと思います。
このタイプの人が笑ってくれると、誰でも、大丈夫って感じがします。
お笑いの人は、本来は、その場にいる人を全て把握して、その人の背景まで分かったうえで、ネタをつくれば、たぶん受けると思います。
実際は、お客さんを見ていないで、勝ってに創ったネタで、お客さんを笑わせようとして、そこに、ギャップがある事です。
そのギャップをどう埋めたらいいのでしょうか?
徹底して、こだわり抜いたと思っているネタが、お客さんに受け入れられるには、何が必要でしょうか?
それが、場を掴むという事だと思います。
そこにいるみんなが肩の力を抜いて話が聞ける場!
これを、創れるかが、ポイントだと思います。
私自身は、教えてあげようと思って話すと、うまく場が創れない時があります。
ただ、ただ、気持ちだけで、話した方が、場が出来ている気がします。
場がうまく出来ると、お客さんは、安心して、緊張から開放されます。
お客さんの反応を見ながら、言葉が出てくるといいかもしれません。
お客さんによって、言葉がくぁっても、面白いと思います。
これが、お客さんの事を考えて出来た、お客さんの心を解放する笑いかなと思います。
もうひとつは、ある人は、身体を鍛え、毎日、腕立て、腹筋、背筋、スクワットをしています。
この人の発する、「ぽふっ。」ある人は,小さい頃から、ずっと、苦労して、努力に努力を重ねてきました。この人の発する、「ぽふっ」
ある人は、何となく生きています。この人の発する、「ぽふっ」 ある人は、ずっと、嘘ばっかりついてきました。この人の発する、「ぽふっ」
ある人は、みんなに好かれています。この人の発する、「ぽふっ」 ある人は、正体不明で、人がどうかも定かではありません。
この人?の発する「ぽふっ」 同じ、「ぽふっ」という言葉なのですが、それぞれ、人生が違うので、その人が、ただ、ひと言、「ぽふっ」
というだけで、笑ってしまうのも、あると思います。
世の中には、いろんな笑いがあると思います。
本人の中に、明確な笑いに対する信念があると、それは、伝わり安いと思います。
世の中の人は、笑わないけれど、ただ、この人だけは、笑ってくれる。
それも、いいと思います。